社会人基礎力

 

本研究会は、職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力を高めることも目的としています。このような力を経済産業省は「社会人基礎力」と名付けました。それは、就職前に身につけておいてほしいと企業が考えている能力のことでもあります。ある調査によると、学生に不足している力として、とくに主体性、粘り強さ、およびコミュニケーション能力を挙げた企業が多かったそうです(下の参考資料を参照)。官庁で働いた私自身の経験でも、新社会人の実態とあるべき姿との間には大きな乖離がありました。

 

以上を踏まえ、本研究会が優先している社会人基礎力は、次のいわゆる3C能力です。

① 体系的に議論を評価するための批判的思考力(Critical thinking)

  ビジネススクール(MBA)では必須科目です。サブゼミで本格的に学習します。

 

② コミットしたことに最後まで粘り強く取り組む行動力(Commitment)

  「研究会活動への責任ある関与」を卒業まで続けることで身につきます。

 

③ 人々の協働に欠かせないコミュニケーション能力(Communication)

  「師友とのこまめな話し合い」(報告・連絡・相談を含む)の実践を通して学びます。

 

これらの重要な能力は、決して大教室では身につきません。また、忙しい職場でも懇切丁寧な指導は期待できません。一人の教員と少人数の学生が二年間にわたり研鑽を積む研究会こそ、専門教育を深めることに加え、社会人基礎力を高めることにも適した場なのです。 

 

関連サイト:経済産業省「社会人基礎力」:http://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/

 

ダウンロード
参考資料
企業と学生の意識のギャップ.pdf
PDFファイル 264.6 KB